ドラえもんの声優みたいなもんですかね?
当時は違和感あった声優さんも10年以上経てば、常識になります。

赤、オレンジ、緑、黄色(大人も使用する通常のボール)と成長に応じて段階的にボールを変えていくとテニスの技術を習得しやすいと言われているものです。
イエロー(黄色)と比べて飛びは赤は通常の30%、オレンジは50%、緑は70%となっています。

このシステム自体は良いのですが、スクールにおいての問題点は

●そのボール以外を使わせてくれない
●進級が簡単にできない
●ボールの交換頻度が少ない

と言うことです。
例えば、できるお母さんは料理をする時に子供に大人の包丁を持たせます。

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『本物』の使い方を理解させるためです。
カラーボールを打てるようになったらイエローで確認することが上達への近道であり、キチンとした感覚を養えます。
特に週に一回ペースとかだと学年別に分けられてるため、イエローを打つ機会を得れるのは中学生からになります。
多少、センスのある子や突出しそうな子、また親が熱心な子は打てる機会を得れるかも知れませんが、パッとしない子やクラスのレベルがとりわけ高いところにいる子はこの機会を失いがちです。

実はこう言った子にイエローボールを打つ機会を与える事が大切です。
真面目に球拾いやコーチの話を聞いている子はセンスの良し悪し問わず、必ず芽が出ます。
また、スクール側はコートの使い方も赤はコート4面、オレンジは半面と少し、緑こそ全面になりますが、営業利益優先のところが、ボールの交換のタイミングを含め強く見受けられます。

進級もそうです、段階を経なくてもスイングがある程度できればイエローボールで問題ありません。
特に交換のタイミングが半年や一年だとカラーボールのエアー自体が激減するためオレンジ、グリーンは反対に打たない方が上手くなるケースがあります。
なぜならば、圧力がない▶︎前に飛ばない▶︎上方向にスイングをする▶︎イエローボールを打った時にボールが上に上がってしまう、と言った皮肉な現象が起きてしまうためです。

スイミングなどは級をクリアしていくごとに泳ぐ事が上達して、タイムをクリアすると実際の競技でも役に立ちます。
しかしながら、テニスのそれは直接試合に勝つことが、または良いプレーが出来る事に繋がらないのです。

だから、早くから少し打てるようになったらイエローボールを導入する。
または、スクールで進級やカラーボールの交換が容易な所、若しくはカラーボールのクラスでもイエローを打つ機会を得れるようにする必要があります。

こんな例もありました。
選手経過豊富なコーチがクラスのレベルが高めなのでイエローを使っていました。
すると、「クラスのカラーボールを使わないといけない」と指摘をされてしまい元のボールに変えられてしまった。


中には海外の優秀なアカデミーのように柔軟に対応しているところもあるかと思います。
残念ながら大手スクールでは真逆の傾向が伺えます。


しっかり吟味した上で、例え趣味でも『本当のテニス』を学ぶインフラを整えたいものです。